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CHCB-10012


風 East Wind/Uttara-Kuru
風 EAST WIND / UTTARA-KURU

01. FLOWERS, BIRDS, WINDS&MOON (PROLOGUE)
02. WINGS OF THE EAGLE
03. WINTER DANCE
04. FIRST IMAGE
05. NEYUKI
06. WOODEN SHIP
07. SECOND IMAGE
08. OUR LIFE
09. NIIGATA OKESA
10. THIRD IMAGE
11. FALLING THROUGH A CLOUD
12. AIZU BANDAISAN
13. FLOWERS, BIRDS, WINDS&MOON (EPILOGUE)


'98に読経とデジタル・ミュ−ジックを合体させるという斬新なスタイルで衝撃的デビュ−を果たしたウッタラ-クル。彼らの音楽を根本で支えているものははPOP性ではないでしょうか。もちろんウッタラ-クルのコンセプトは、古典楽器や伝統的な旋律等に代表される日本文化と、コンピュ−タやシンセサイザ−、和声等に代表される欧米文化との融合により、全く新しい音楽的価値観を創み出すということにあります。こうした壮大なテ−マを掲げての音楽作りは、ややもすると難解な方向に傾きやすいものですが、彼らの音楽はメロディアスでグル−ヴ感に富み、力強さと優しさを合わせ持っています。そしてそれは、聴く人の感性に直接訴えてきます。これはウッタラ-クルの持つ非凡な才能に依る事は勿論ですが、彼らの根底に流れるポップ・フィ−リングの為せるわざだと思います。

前作「祈 PRAYER」では、読経が主役を演じていましたが、今回のアルバムでは尺八、箏、民謡などが曲ごとにそれぞれ主役を演じています。どの楽器も、声も、見事に主役を演じきり、曲のイメ−ジする世界を充分表現しています。特に尺八の音色は、アルバムタイトル「風 EAST WIND」のイメ−ジを表現するのにぴったりの楽器と言えるのではないでしょうか。

前作でもそうでしたが、ウッタラ-クルのアルバムは、豪雪地帯の雪の中で、やがて来る春や、夏の祭りに思いを馳せ、静かに生きる人々の、包容力や力強さを感じさせます。さて、皆さんはどのようにお感じになるでしょうか。いずれにしてもこのアルバムは、日本の民族楽器や伝統的な旋律の持つ奥深さを、再認識させてくれるすばらしい作品だと思います。