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CHCB-10030


暝 MEDITATION-RINNE
暝 MEDITATION [RINNE] / F.A.B

01. BUSSETSU AMIDAKYO [仏説阿弥陀経]
02. HAZUKI NO KORO [葉月の頃]
03. KOUMYOU [光明]
04. YAEGUMO [八重雲]
05. NATSUGOROMO [夏衣]
06. TOKOYO NO KUNI [常世の国]
07. UTSUSEMI [空蝉]


「座禅を組む」「心を無にする」"つまり頭を空にすると言うこと" が瞑想だと思っている人がいるかもしれません。本当にそうでしょうか?確かにお釈迦様は、難行苦行の末、菩提樹の木の下で座禅を組み悟りを開かれました。しかしお釈迦様は、難行苦行によって悟りを開かれたのでは有りません。むしろ、難行の無意味さに気がつき、極端に偏ることなく中道を歩むことが大切だと言う結論を得たのです。菩提樹の下でお釈迦様は考えました。「宇宙とは何か?」「なぜ人は苦しむのか?」「なぜ人は生まれ、死ぬのか?」もちろん私達には計り知れないようなスケールで思惟に耽り、真理を探求したのだろうと思います。菩提樹の下で座禅を組みながら、お釈迦様はいろいろなものと戦いました。それは、人間が本来的に持っている金銭欲や権力欲などの俗欲でした。こうした欲望にうち勝ち、真理に目覚めたのです。

私達一般の人が、瞑想によって真理に目覚めるなどと言うことはとても難しいことだと思います。時間的にも、精神的にもそんな余裕はありません。(だからこそ、雑念から開放される時間が必要だとも言えますが . . . )しかし私達でも、瞑想することによって、今、自分に起きている問題や悩みについて、深く考えることは出来るのではないでしょうか。お釈迦様は教えの中で、ものごとには因(原因)があり縁(条件)がありそして果(結果)があると説いています。つまり、悩みや苦しみの元を正しく把握し、その原因を取り除くことによってこそはじめて、苦しみや悩みから開放されるのだ、と言うことだと思います。

お経は、お釈迦様が瞑想によって得た真理を、その弟子たちが文章としてまとめた哲学書です。元々お釈迦様の教えは、口から口へと伝えられ広まっていきました。従って、正確に伝えるためには暗誦せねばならず、読経もその為に行われていたようです。しかし、読経の響きそのものにも、人間のチャクラ(気の出入りするツボ)を開かせる効果があるといいます。私達一般の人にとって、お経の意味を正しく理解することは至難の業です。ならば、このCDを聴きながら、正しく過去を思い起こし、正しく今を見つめなおし、歩むべき未来を考える事から始めてはいかかがでしょうか。或いは、あまり難しいことは考えず、リラックスして、眼を閉じ、呼吸を整え、読経の響きと幻想的なサウンドに身を委ねてみましょう。そうする事によって、あなたもピッパラ(菩提樹)の木の下で悟りを開いた釈迦のように、心が目覚めるかもしれません。