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CHCB-10043


Kataribe/城之内ミサ
語 かたりべ / 城之内ミサ

01. かたりべ(Kataribe)日本香堂「かたりべ」CM曲
02. 都(Miyako)from「都 ANCIENT CITY II」
03. 京の小道(Streets Of Kyoto)from「都 ANCIENT CITY II」
04. Asian Wind(エイジアンウインド)from「華 ASIAN BLOSSOMS」
05. 舟歌(Funauta)
06. 時雨(Shigure)from「雪 SNOW」
07. 秋風(Shuufu)
08. Springtime(スプリングタイム)from「華 ASIAN BLOSSOMS」
09. Snow Forest(スノーフォレスト)from「雪 SNOW」
10. 初雪(Hatsuyuki)from「雪 SNOW」
11. DEJA VU(廃墟の光)from「紅 KURENAI」
12. 雪花(Sekka)from「雪 SNOW」
13. Horizon(ホライズン)from「華II ROAD TO OASIS」
14. 雪舞い(Snow Dance)from「都 ANCIENT CITY II」


私の初めてのピアノ・ソロのアルバムです。思えば、初めて手にした楽器はピアノでした。メソード・ローズの教則本を真似て、小さい頃からピアノ曲を作っては遊んでいたのを思い出します。その頃は(今でもかもしれませんが)、ピアノで、絵日記ならぬ「音日記」をつけていました。つまり、その時の気持ちや情景を、言葉にするのではなく音楽にして、言葉の変りに音符を綴っていたのです。 きっと、そんな積み重ねが、今の私の仕事の一部でもある、劇伴の仕事に役立っているのかもしれません。

このアルバムでは、自身のアルバム「華」、「華II」、「紅」、そして様々なピアニストの方達と共に参加したアルバム「雪」、「都」から、私のピアノをセレクトして頂き、その中の2曲は、パシフィックムーンのプロデューサーの吉岡一政氏の曲を演奏させていただきました。

自然の、あるいは季節のうつろいに畏敬の念を感じながら作曲し、演奏した作品ばかりです。ピアノの音色で、それぞれの美しい情景を伝えたいと、心を込めて奏でました。ショパンは「ピアノの詩人」と言われていましたが、私は「ピアノのかたりべ」と自称してしまいたくなりました。(笑)「自称」ほど、怪しいものはないんですが・・・。偉大なショパンに失礼ですよね。

それぞれの情景や私の小さな思いが、聴いてくださる方の思いや感情、イマジネーションにほんの少しでもクロスする瞬間があることを、祈るような気持ちで、今、このライナーノーツを書いています。

穏やかで静かな余韻が残ってくだされば、もう、それだけで幸せです。

城之内ミサ