江戸(東京)は1603〜1867年まで約260年間続いた徳川幕府のもとで栄え、百万人もの人口と八百八町と言われるくらい多くの町で、その時代世界最大の都市でした。
江戸のなごりは、下町を散策するとまだ数多く見られます。人形町かいわいは江戸時代から続く人情味あふれる下町で、つづら屋、三味線屋、佃煮屋など当時と変わらぬ技法の商売が続いています。
江戸の人々が成田山をお参りするために別院として開帳した深川不動堂の護摩たきは、ほら貝と大太鼓、鉦鼓(かね)、僧侶の読経で迫力あるオペラのようです。幕府の祈祷所であった浅草寺の雷門あたりは、当時も今も参拝者でにぎわい、たくさんの店が並ぶ繁華街です。現在も続く江戸三大祭りは「富岡八幡宮・深川八幡祭り」「赤坂日枝神社・山王祭」「神田明神・神田祭」ですが、他にもあちらこちらで春夏秋冬に祭礼が行われ、山車(だし)・神輿(みこし)・獅子舞など伝統文化を見ることができます。
こんな江戸の風景を和太鼓・尺八・箏など日本の伝統楽器が、大和魂を思い起こすような音色とリズムで表現します。
「火事とけんかは江戸の華」いえいえ「粋と祭りは江戸の華!」勢いある江戸風景をご堪能ください。
野崎牧子
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