ニューヨーク・カーネギーホールでのコンサートを終え、様々な思いにかられています。これまでも十数年に渡り「音楽の旅人」という嬉しいネーミングを頂きながら、実際に世界各国での演奏の機会をいただいてまいりました。
今のところ5大陸でのコンサートを実施し、各国の奏者、観客の皆様と親交を深めていくことが出来ました。その中で、いつもかけてくださる言葉があります。「どんな編成であっても、ミサの曲にはミサ自身のスタイルと香りがある。だからこそ私たちはミサの曲を演奏しながら有意義な気持ちになるんだ」。
これは作曲した私にとっては、本当に嬉しい言葉です。カテゴライズではなく、またどんなジャンルで区分けしたとしても、結局は、作った人の「スタイル」や「香り」がどこまであるのか、ということになるのかもしれません。
様々な国の奏者の方々に自分の曲を演奏いただくからこそ、また、その場で一緒にピアノを弾いたり指揮したりするからこそ、彼らの自然な感想を間近でいただくことが出来る幸せを噛み締めています。
今回のアルバムは、ニュース番組「イブニング・ファイブ」(TBS)のテーマ曲をメインに、これまでの曲をリミックスし、ピアノやキーボードで演奏してみました。
「どんな編成であっても、ミサのスタイルと香りがある」。そうであってほしいと祈るような気持ちの中、私の音楽の旅は、これからも続いていきます。
このアルバムを手に取ってくださった皆様、そして制作に関わってくださった全ての奏者、スタッフの方々に、心から感謝いたします。
ありがとうございます。
城之内ミサ