私のベストアルバムをお手に取っていただき、本当にありがとうございます。
「華」からスタートしたシリーズが連作を重ねていく中、私自身も様々な交流がありました。
奈良・興福寺の国宝である東金堂の前でのコンサート、奈良遷都1300年のための委嘱作品「組曲・大和路シンフォニー〜悠久のやまと」の作曲・指揮、ロスでのコンサート、自作の協奏曲が、ルーマニア、中国、マケドニアなど、各国のオーケストラで演奏されたこと、「大和路シンフォニー」がフランスで世界初演になり、指揮したこと、そして、国立パリ・オペラ座管弦楽団とのレコーディングや、パリにて同楽団抜粋メンバーと「華」などのナンバーを私のピアノと共に一緒に演奏したことなど・・・。
ここに記したのは、ごく一部ですが、こうやってひとつひとつ自分のアルバムや作品と連動しながら、国内外の奏者の方々との共演や、各国のオーディエンスの皆様の前で私の音楽を聞いていただける喜びを
噛み締めている日々です。
私の想像の旅をテーマにしたアルバムは、今やユーラシア大陸を辿っています。 マケドニアのように、悲惨な状況を体験した国で自身の作品が演奏されるにつけ、「音楽に出来ることは何か」と、考えていました。そこに暮らす人々への畏敬の念を忘れない限り、私の音楽の旅は続きます。「ミサの音楽を好きな理由はただひとつ。音楽は心で聴くものだから」と言ってくださったオーディエンスの方の言葉を胸に、アジアを、そしてユーラシアに思いを馳せています。
最後に、この楽曲に携わってくださった全てのスタッフの皆様、演奏してくださった奏者の方々、そしてこのアルバムを聞いてくださる皆様に、心から感謝申し上げます。