弾ける若さ、眩しいほどの笑顔の中に垣間みる、人の心の危うさや哀しみ、闇。
そして愛する気持ちや、素直な心が混在し、感情をコントロール出来ない幼さゆえの悲しい事件。ドラマの中のことだから、、、とは割り切れないほど、今の社会でも有り得ることと痛感する次第です。
このCDには様々な心の風景を、時にはデフォルメしたり、時には静かに表現したりと、いろんな音楽が収録されています。
映像あっての音楽は、優れた役者さん、スタッフの手によって、より一層の相乗効果を生むものです。私はドラマ音楽を作曲する時は、その作品の「感想文」を音符で綴っている。自分自身では、そういう意識なのです。
今回は、国立パリ・オペラ座管弦楽団特別編成の演奏により、2曲の挿入歌も収録されています。
ドラマの意味を理解した素晴らしい演奏に、指揮をしながら、また歌をレコーディングしながら、遠いフランス・パリで、涙が出ました。
人の心の優しさ、哀しみは、人の数だけある。
この気持ちを、深く考えさせられたひとときでした。
このCDを手に取ってくださった皆様、演奏くださった奏者、私に作曲のイメージを与えてくださった役者の方々、スタッフの皆様に、心から感謝いたします。